結束バンドを屋外で使用する場合は、様々な過酷な自然条件に耐性のあるものを使わないと、早期に劣化してしまいトラブルのもとになります。

例えば、太陽の光が大量に降り注ぐような場所なら、ちゃんと紫外線耐性のあるものを使うのが望ましいですし、化学薬品が大量に飛散しているような場所なら、薬品耐性のあるものを使わなければいけません。そして、けっこう有名なものに塩害があります。潮風が強烈に吹きつけてくる海浜地域などでは、とくに塩害の被害が強くなるので注意しないといけません。また、屋根の建材などとして使われることの多い亜鉛めっき銅板と飛来塩が化学反応を起こし塩化亜鉛が生成されることがあり、これも結束バンドを強力に劣化させてしまいます。

塩害は海浜地域だけだと思うかもしれませんが、実はそうではありません。北海道や東北・北陸などの寒冷で雪がたくさん降るような地域でも塩害には気をつけなければいけないのです。べつに雪が問題なのではありません。その雪への対策として、人間が散布する融雪剤や凍結防止剤が問題です。

融雪剤や凍結防止剤には、塩化カルシウムがたくさん含まれており、これが塩害を引き起こします。塩カルが結束バンドに付着すると、どんどんバンドを劣化させてしまいます。そうならないようにするには、塩カルに対して耐性のある結束バンドを使う必要があります。一般に売られているナイロン66は、塩カル耐性がありませんが、ナイロン11などは耐性を備えています。

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