インターネット回線をベストな速度で利用するためには、lanケーブルの規格を先頭の機器と合わせる必要があります。

例えばインターネット回線とホームゲートウェイが最大10Gbpsに対応していた場合、途中の経路で一箇所でも低いカテゴリの機器やlanケーブルが存在していれば遅い規格に合わせてしまう仕組みのため、元の回線の本来のポテンシャルを活かすことができません。この場合、最大10Gbpsの快適な速度を末端の端末でも利用できるようにするためには、先頭のホームゲートウェイからブロードバンドルーター、スイッチングハブ、パソコンなどの端末に内蔵されているLANアダプターに至るまで10GBASE-Tに対応しているのはもちろんのこと、lanケーブルはカテゴリー6Aまたは7に準拠したものを用意する必要があります。

カテゴリー6Aは通信帯域が500MHz、シールド規格はSTPとUTPの両方がありコネクタ形状がRJ-45で、一方のカテゴリ7は通信帯域が600MHz、シールド規格はSTPのみでコネクタ形状がGG45を採用しています。RJ-45は8ピン、GG45は12ピンを備えていますが下位互換があり、GG45を従来の機器に接続した場合はRJ-45と同様の8ピンのみが使用される仕組みです。

このため、前述の例とは逆に先頭の機器よりも上位の規格のlanケーブルを使用しても対応することが可能で、オフィスや工場などで利用する場合は将来のインターネット回線のアップグレードを想定して上位の規格のlanケーブルを敷設しておくケースもあります。

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